先日の日記のレスで、ほちさんから菌床産卵についてご質問頂きましたので
今日の日記にてお答えいたします。

【ほちさんからの質問】
>菌床産卵についてですが、
>一般の普通の材に比べて
>どれくらい数に差がありますか~
>また材との産卵の比率ですが何のクワガタでしょう?

オオクワ等のクルビデンス系においては菌床産卵では
なかなか良い結果が出ておりますが、種類によっては材の方が
多く産む場合もあります。
でも勿論個体差もありますので一概にはそうは言い切れないのも事実です。

以前に弊社にて菌床産卵について記録したレポートがありましたので転記します。
参考にしていただけたらと思います。

■スマトラオオヒラタ
産卵期間:6/10〜7/26(約1ヶ月半)
産卵セット内容:大ケースに発酵マットを入れ、Basicクヌギを1ブロック入れてセット
設定温度:約23〜25℃
産卵結果:初令幼虫24頭を得る事が出来た。その内、周りの発酵マットに5頭、菌床内に19頭見られた。また菌床表面部分には6個の卵を確認。菌床内部ではなく表面に産み付けていた。ダイオウもそうだったが、ヒラタの場合、マット&菌床どちらにも産卵するように思える。

■グランディス
産卵期間:5/24〜7/24まで(約2ヶ月)
産卵セット:大ケースに発酵マットを入れ、Basicクヌギを1ブロック入れてセット
設定温度:23〜25℃
産卵結果:初、2令幼虫合わせて17頭を得る事が出来た。全て菌床内にいた。菌糸が比較的ボロボロに分解されている事より、♀はかなり菌床に潜って産卵した事が予想される。周辺のマットには1頭も幼虫は見られなかった。

■国産オオクワ(福岡産)
産卵期間:7/20〜9/15まで(約2ヶ月)
産卵セット:特大のケースにBasicと380菌床それぞれ1ブロックずつ入れてセット
設定温度:24〜26℃
産卵結果:初、2令幼虫合わせてBasicクヌギより18頭、380菌床より14頭を得る事が出来た。全て菌床内にいた。菌糸が比較的ボロボロに分解されている事より、♀はかなり菌床に潜って産卵した事が予想される。周辺のマットには1頭も幼虫は見られなかった。またBasicと380菌床ではあまり差はないように見受けられた。

その他の菌床産卵については当HP内の「産卵Data Base」に御座いますので
ご参考にしていただけたらと思います。宜しくお願い致します。
▼産卵Data Base

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